ロボットが苦手なキリスト教圏。
悪い意味で一神教的な思想が支配している。
まあ、その究極の姿が、ソ連型社会主義やナチズムなんだけどね。

なんでも、設計して、
計画通りに動かすという考え方をする。
この真髄は、「真理は常にひとつしか無く、方法論はすべて一つのルールによって支配されるべきである」という日本人から見ると、
かなり摩訶不思議な世界観を持っている。

厄介なのは、日本人の中にも、キリスト教に感化されたようなのがいて、
それが、「なんでも一意的に機械化出来る」「全ては知識の形で集約される」と考えているということだ。
だが、残念ながら、物理学はそれとは逆の方向に進歩していっている。
因果関係はあっても、一意的に結果が生まれているのではなく、
原因は結果に対して「確率分布」を与えているだけというのが、
現代の物理学、科学の常識。
それ故、予測の多くは、確率的なものになってしまう。
一意的に決まるのは、天体のように質量が極端に重たいものや、
光速に近い速度を持ったものを測定するような場合。
この場合は、相対性理論一本で全て予測が可能になる。
だが、我々の住んでいる世界は、
重力だけ見て予測が成り立つほど単純ではない。
それ故、より複雑な現象を数値化する必要が出てくる。
そして、現代科学の範囲では、自ずから限界があると言える。

「物理的な動きが入る」と恐ろしく雑多な要因の絡み合った状態で正確な予測をリアルタイムに行わなければならない。
現時点では、億年単位で経験則が活きている生き物のみが、
予測して行動出来るのである。

ちなみに日本人は、データや言葉に表記できない知識を「暗黙知」と呼ぶ(比較的最近の話だが)。