日本神話やエジプト神話はヒンドゥー教のように
一般的には多神教だとみなされている。

しかしヒンドゥー教を知ればわかるように、
ヒンドゥーの様々な神々は全てがヴィシュヌの化身(アヴァターラ)にすぎない。
ヴィシュヌが様々な神や神の妻、その子供や友人、敵に無数に化身して
同時にそれぞれの人格となって動いて物語を紡いでいるのだ。

つまるところヒンドゥーの多数の神々は
最後は「創造」を司る原初神ブラフマと
「現在」「維持」を司るヴィシィヌと、
「終末」「破壊」を司るシヴァの三柱神に集約される。

更にブラフマーは最古の神でありながら
ヴィシュヌのへそか生まれた存在であり、
ヴィシュヌもまた共に創造神と名乗り、
互いに言い争っている事からこの二柱は同一神。

残るシヴァもヴィシュヌと合体して「ハリ・ハラ」という神になっている事から、
このそれぞれに人格を持つ三位一体(トリニティ)は、
三神一体(トリムルティ)の同一神だ。

ヒンドゥー教は表面は多神教だが、その本質は
唯一神であるヴィシュヌ・ヴァルーハを崇める「唯一神教」なのだ。