段ボール箱にボンベや金属片 強制執行に備え準備か―杉並2人死傷・警視庁
2026年01月16日10時42分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2026011600407&g=soc

 東京都杉並区で住宅明け渡しの強制執行手続き中の執行官ら2人が刺され、保証会社社員が死亡した事件で、逮捕された職業不詳の自称山本宏容疑者(40)が、部屋を訪ねた執行官らにカセットコンロ用のガスボンベや金属片の入った段ボール箱を差し出したとみられることが16日、捜査関係者への取材で分かった。

 警視庁捜査1課は、執行官らの訪問を把握していた同容疑者が、事前に準備していた可能性もあるとみて調べている。

 捜査関係者によると、同容疑者は執行官ら4人が部屋を訪れた際、段ボール箱を手に応対し、「荷物はこれだけだ」と話した。中から「シュー」という音が聞こえ、黒い煙が上がっていたため、執行官らはアパートの外に退避。部屋から爆発音が聞こえた後、包丁を持った同容疑者が下りてきて、執行官ら60代男性2人を続けざまに刺したという。

 箱にはガスボンベ5〜6本や金属片、着火剤などが入っていたとみられる。

 同容疑者はその後、自室に戻り、「ベッドの上に置いたトイレットペーパーにチャッカマンで火を付けた」と供述している。

 同容疑者は家賃を滞納しており、調べに対し、「部屋から追い出されたら、金もないのにどうやって生きていけばいいか分からず、自暴自棄になった」「殺すつもりはなかったが、死んでも構わないと思った」などと話している。

 事件は15日午前10時ごろ発生。保証会社社員が背中を刺され死亡した。東京地裁の執行官は胸から背中にかけ包丁が貫通した状態で発見されたが、命に別条はないという。